滋賀中央観光バスが保有するNew SELEGA。
同社が導入した注目の1台ですが、あまりの特殊仕様車のため使い道がなく困った車のようです。最初に10席仕様の大型12m車が導入されるという話を聞いた時はどんな車が入るのか気になりましたが、実車を見て納得、とあるところで使われていた中古転入車でした。今回は導入後初のメディア募集ツアーで使用されていました。
2008年式のPKG-規制車で、現在の事業者に来る前は東京ヤサカ観光バスで活躍していました。元を辿ると2007年の東京モーターショーの日野自動車ブースにて展示されていた“日野セレガ プレミアム”がベースになっており、その車を三越トラベル主催の高級バスツアーで使用するべく小改造を施し納入されたものです。
前事業者時代には『三越プレミアムクルーザー』と名付けられ「練馬230あ3254」の登録ナンバーでした。全固定+スモークガラスの側窓に変わりはないですが、ゴールドだったアクセントピラーは標準的なシルバーに戻され、側窓後方にあった装飾パーツも塗りつぶされています。ホイールは住金製10穴アルミを履いています。
車内は横2列シート×10席のみの配置で、各列ごとにパーティションで区切られた大型の本革シートになっています。各席のシートバックには個人モニターを備え、最後部には洗面台とトイレを併設した大型化粧室を備えています。また最前列の1席は業務用とされ、コーヒーメーカーなどが設置されているのも特徴です。
☆車両情報☆ ・保有事業者 →滋賀中央観光バス ・登録番号 →滋賀230 あ 7788 ・社内番号 → ・車種 →日野/SELEGA SHD ・形式 →PKG-RU1ESAA ・クーラー →直結冷房(屋根上) ・車内仕様 →2列シート/後部化粧室 ・用途 →貸切 ・その他 →
乗務員様のご厚意で車内も撮影させていただきました。
白をベースにした上品な雰囲気は前事業者からそのままで、頭上の荷物棚が無く広々とした印象ですね。照明類が非常に独特で、天井と足元の間接照明がバス車内とは思えない、ホテルのような空間を感じさせます。シートカバーは同社オリジナルのものに交換され、車両愛称にもなっている“Summit V.I.P.”の刺繍が入っています。