阪急バスが保有する西工ネオロイヤル92MC C-機
いまや高速車では見かける機会も激減した同社の西工車ですが、このような形で残っているとは思いもしませんでした。特に画像の92MCマスク車については、高速車として活躍する車が全滅したので、貴重な存在ですね。車体の表記にもある通り、現在は貸切登録車として余生を送っているらしく、茨木営業所に配置されています。
年式としては2000年式、KC-代から移行してすぐのKL-規制車となります。シャーシは三菱ふそうで、豊中に新製配置された後、西宮営業所へ転属、関西空港へのリムジン路線車として使用されていました。同路線の廃止に伴い再び豊中営業所へ戻り「大阪200か3038」のナンバーになりましたが、その後南芦屋浜に移動したようです。
南芦屋浜で「神戸200か4001」の登録を経て、現在のナンバーになったようです。空港リムジン車としても活躍した名残からクーラーは屋根上搭載のデンソー製直結式、床下トランク扉は横スライド式になっています。側窓は1番と5番が固定・2~4番T字+濃色グリーンガラスの組み合わせで、ホイールは住金製8穴アルミです。
車内は4列シートが並んでおり、公式側の後部にはトイレも備えています。フロントガラス下の社紋が汚れてしまっているのは残念ですが、全体的に綺麗な外観を保っているのは驚きでした。ただし稼働率はそれほど高くないらしく、仕様的にも使い勝手の悪さは容易に想像が付きますね。いつまで残っていられるかが注目です。
☆車両情報☆ ・保有事業者 →阪急バス ・登録番号 →大阪200 か 3557 ・社内番号 →2786 ・車種 →三菱ふそう/西工ネオロイヤル92MC C- ・形式 →KL-MS86MP ・クーラー →直結冷房(屋根上) ・車内仕様 →4列シート/後部トイレ ・用途 →貸切 ・その他 →大阪府乗入規制適合車