西日本鉄道が保有するエアロエース。
最近になって一気に数が増えたエアロエースの高速車ですが、その中でも特徴的な仕様を持つ1台(正確にはもう1台の僚車と合わせて2台)と思われます。元々、2014年に福岡⇔USJを直行で結ぶ夜行路線を開設した際の専用車として新製導入されたものですが、5か月ほどで路線自体が廃止となってしまった経緯があります。
2014年式のQRG-規制車で、専用車だった当時は現在のカラーリングに星のステッカーが貼られた特別なデザインでした。また「福岡200か2917」で新製登録されたにも関わらず、現在の払い出しの登録番号が年式と合わないのは、路線廃止となった後に一時的に北九州ナンバーで登録されていた時期があったためです。
現在は新製時と同じく福岡高速営業所の配置となっており、もう1台の僚車も同じ経歴を辿っています。夜行路線で使用されていたため側窓は全固定+濃色グリーンガラスの組み合わせとなっていますが、メーカー設定の夜行仕様ではありません。クーラーはデンソー製の屋根上直結式を搭載で、ホイールは10穴スチールです。
車内は4列シート×縦9列(公式側のみ8列)の正席34席のみ、補助席はありません。夜行専用車だったにも関わらずトイレは公式側の後部に備え、室内・床下トランク部ともに交代乗務員のための仮眠設備がないのが特徴です。各席にコンセントが設置されており、現在は福岡⇔大分線“とよのくに号”などで使用されているようです。
☆車両情報☆ ・保有事業者 →西日本鉄道 ・登録番号 →福岡200 か 3384 ・社内番号 →4853 ・車種 →三菱ふそう/エアロエース ・形式 →QRG-MS96VP ・クーラー →直結冷房(屋根上搭載) ・車内仕様 →4列シート/後部トイレ ・用途 →高速 ・その他 →