帝産観光バス滋賀が保有するエアロバス。
帝産グループ全体で“Astro Liner”の社内呼称が与えられたMS7系エアロバスですが、今や帝産観光バス本体からは消滅、現役で残るのはグループ会社の同社のみとなりました。そんな同社でもつい最近まではたくさんの個体が残っていましたが、現時点では3台までに減少、その中でもP-規制車となる当車は貴重な存在です。
1989年式のP-規制車で、帝産グループが新製導入したものですが数々の転属歴があり出元までは追いきれません。帝産滋賀でも一度京都ナンバーになった過去があり、現在の新しい登録番号もそのせいです。また新製時はバンパーが黒色に塗られていたものも、後天的な変化で白バンパーに塗り替えられてしまっています。
外観は帝産らしい仕様で、側窓は1番と5番が固定・2~4番逆T字+ブルーベンドガラスの特徴的な組み合わせで、クーラーは三菱重工製床下サブエンジン式を搭載です。ホイールは前輪のみ住金製8穴アルミ、後輪はメッキ加工が施された8穴スチールを履いています。乗降ドアにはガイド用の開閉窓を備えるのも特徴ですね。
車内は4列シート×縦12列の正席49+補助席11の乗客定員60名(+乗員2名)の定員重視仕様で、後部サロンなどはありません。3台残るMS7系エアロバスの中では、側面の切文字類など原型を一番留めている個体ですが色褪せが激しく痛々しい外観なのは否めません。次の新車が入ると確実に置き換えの対象になる一台でしょう。
☆車両情報☆ ・保有事業者 →帝産観光バス滋賀 ・登録番号 →滋賀200 か ・746 ・社内呼称 →Astro Liner ・車種 →三菱ふそう/エアロバス ・形式 →P-MS725S ・クーラー →床下サブエンジン式 ・車内仕様 →4列シート/トイレなし ・用途 →貸切 ・その他 →